今回は2015年式のブレイクアウトのハンドル交換をしました。
ハンドルの高さを8インチアップするため、スロットル・アイドルワイヤー、クラッチワイヤー、ブレーキホース、配線の延長が伴いました。
before
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after
ハンドルの色と形が変わり、かなりイメージチェンジしました!
スロットル・アイドルワイヤーの交換と配線延長の作業はガソリンタンクを取り外しての作業となります。
ガソリンを抜くときは、安全のことを考えて外での作業をしています。
スロットル・アイドルワイヤーはタンクの内側を通ってスロットルボディまで行っています。
今回配線は、ハンドルの中に通します。
配線を通すための穴をドリルで開けます。今回は入り口は最初から穴が開いてるものを使用したので、出口の穴だけ開けました。この加工作業は使用するハンドルによって変わります。
1インチのハンドルを使用したため、ドイチェコネクタをばらしての作業です。
CANシステム車はコネクターが小さいので、壊さないように丁寧に行います。
配線に負担がかからないように中に通した後、元に戻して配線延長キットを使用してつないでいけば配線は完了です。
次はクラッチワイヤーです。
クラッチワイヤーを交換するときは、ビッグツインの場合トランスミッションのサイドカバーを取り外しての作業なので先にオイルをドレンから抜いておきます。
大体抜けたら、サイドカバーを外します。ほとんどのハーレーはマフラーを外す必要があると思います。
クラッチのレリーズを分解してワイヤー交換をします。
この時にレリーズは社外のクラッチを柔らかくするパーツに交換してないかや、痛みが無いか等も確認しています。
ワイヤーを付けるときは、新しいOリングを入れ忘れないようにと、カバー側のネジが舐めないように慎重にねじ込んで行きます。
ネジが手で締め付けられるところまで締めて、レリーズを組みなおしてサイドカバーを取り付けます。
サイドカバーのガスケットは必ず交換するようにしています。
しっかりサイドカバーが付いたら、ワイヤーを増し締めしてオイルをいれます。
最後にセンターナットの調整をして完了です。ワイヤーの調整はすべての作業が終わった後、エンジンをかけて調整します。
次はABS付きのブレーキホースの交換です。
オイルを抜いて、ホースを交換して、エア抜きをするのは今までのバイクと一緒です。
さらにABS採用車種はパソコンに繋いでABSのエア抜きが必要になります。
弊社ではテクノリサーチ社のセンチュリオンというソフトで作業を行っています。
(ノーマルコンピューターのみ作業可能)
ソフトの指示通りに、工程をこなしエア抜きを完了させます。
エアーが完全に抜けたことを確認し、ブレーキフルードの量が適切であれば終了となります。
最後にワイヤー類の調整、各部増し締めの後、試乗点検をして全て完了です!
今回はこんな感じにかっこよく仕上がりました。
乗車ポジションもかなり楽になり、景色が自然と目に入るようになったので、より一層ツーリングを楽しんで頂けると思います!
使用するハンドルやワイヤー類、伴う加工、車種によって前後しますのでお見積り致します。
お店にパーツカタログがたくさんありますので、ハーレーでご来店していただいて、一緒にバイクを見ながらパーツ構成を考えていくこともできますのでご相談ください。
お問合せ、ご来店お待ちしています。